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何を今さら CHROMING ROSE |
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1999年2月、CHROMING ROSE は5thアルバム「INSIGHT」を発表しました。果たして、このアルバムの発表を心待ちにしていた人がどれだけいたのでしょうか?思えば、1stアルバム「LouisXIV(ルイ14世)」も輸入盤が先行で発売でした。1stアルバムから約10年、CHROMING ROSE は大きな変化を遂げましたが、その変化は多くのファンにとって受け入れられなかった変化と言わざるを得ません。 とまぁ、堅い書き出しになりましたが、今回から始まった ”ぼんくらコラム「Column of Noise」” 第1回目のテーマはこの「INSIGHT」について取り上げたいと思います。 「LouisXIV(ルイ14世)」で(本国でも)華々しくデビューしたCHROMING ROSE、その当時の人気は高いものでした。何つっても、あのBLIND GURDIANよりも露出が多かったんですから。かの BURRN!誌にてカラー3ページ独占インタビューとかされてましたし・・・。が、3rdアルバム「PRESSURE」からその人気はガタ落ち。4thアルバム 「NEW WORLD」で完全にトドメを刺されてしまいました。その理由・・・ ただ、最近のHEAVY METALの流れを見ていると私はこう思うのでした。 「果たして CHROMING ROSE がジャーマン・メタルの路線に戻ったとして、彼らの居場所はあるのだろうか・・・?」 正直に告白しましょう。CHROMING ROSE のファンを自認する私ですが、4thアルバムを聴いた第1印象は「終わったな・・・」でした。このNEW WORLDだけは今でも好きになれません。それがたとえ「CHROMING ROSEのアルバム」であってもです。しかし、今さら「LouisXIV〜Part�供繊廚�出たとして、彼らは以前の人気を取り戻せるのかと思ったりするわけです。 言い換えるのならば、NOCTURNAL RITES、HAMMER FALL、EDGUYといったバンド・・・更にSTRATVARIUS、そしてGAMMMA RAYといったバンドと戦えるだけのアルバムをつくれるのだろうかと・・・。 客観的に見ると「無理」としか言えませんね。1stのメインソングライターのマティアス・メンデ、2ndのメインソングライターのリッキー・リーガー、殆どの歌詞を担当していたガード・ザレウスキーの3人はもうバンドにいません。CHROMING ROSEに昔の方向性を強要するのは、酷な話です。 ここで、「INSIGHT」なのです。仮に、仮にですよ CHROMING ROSEと言うバンドの1stアルバムは「NEW WORLD」であったと考えてみます。そして「INSIGHT」を2ndアルバムとして聴くと非常に良いHR(HMでないところがミソ)なのが分かります。 そりゃぁ、ツインリードは聴けませんし、ツーバスの疾走曲だってありません。クサクサなメロディーも消えました。でも、でも私は「INSIGHT」が気に入りました。 今の彼らサウンドは「HELLOWEENのフォロワー」でもありませんし、「グランジ寄りのダークなイメージ」も無くなりました。本当に「肩の力が抜けた」楽曲を聴かせてくれています。なによりアルバムを聴いたときの第1印象はNEW WORLDの時のような「絶望感」ではなく、これからへの「期待感」なのです。 この「期待感」を聴き手(というか私)に持たせたのは、S.C・ヴューラーの力でしょう。3rdアルバムでEMIを切られ、ザレウスキーとコーネル(G)に次々と脱退されて解散寸前だった CHROMING ROSE。「NEW WORLD」はそんな中で作られんですから、グランジにも走りたくなるでしょうよ。対して「INSIGHT」では、MIEZ Recordという基盤が出来て将来が開けてきた状態で作られたわけです。この制作環境の違いがプラスに作用した・・・と私は勝手に想像したのでした。 「LouisXIV」、「Garden of Eden」が名作だっただけに、元の方向性に戻って欲しいという声を良く聞きます(私もときどき思う・・・)。でも、私は「INSIGHT」を聴いて今のままでイイと思えるようになりました。きっとそれは、昔の(ガード・ザレウスキーがいた頃の)CHROMING ROSEと、今の(トム・レイナースが入ってからの)CHROMING ROSEが別のバンドだと思えるようになったからかも知れません。
もし、あなたが一度もCHROMING ROSEを聴いたことがないなら・・・ 疾走曲はありませんが「INSIGHT」はなかなか良い仕上がりです。 「NEW WORLD」よりはマシになりましたよ。 |
| (2000.3.3) |